僕の魔法の黄色い靴

クローンの概念と竹林の花の「そーだったのか ! 」なお話しです。

1997年の大きな話題のひとつに イギリスで作られたクローン羊 " ドリー " のことを覚え
ていますか ?
スコットランドのロスリン研究所で 雌の羊 ( A ) の体細胞から取った遺伝子を 羊 ( B )
の未受精卵に移植して これを羊 ( C ) の子宮で代理出産させることにより 元の羊 ( A )
と同じ遺伝子を持った別の羊を誕生させることに成功したというものです。
この成功の意味するものは 生殖細胞 ( 精子と卵子 ) 以外の細胞からでも 体の一部の
細胞から 同じ遺伝子を持った元の個体を再生することが可能であるということになる。

クローンとは・・・
同一の起源を持ち 均一な遺伝情報を持つ・核酸・細胞・個体の集団のことを言います。
ギリシャ語で植物の小枝の集まりを意味する言葉からきています。
( 遺伝子的にまったく同じ組成を持つ生物とか細胞同士を指します。)

「 無性生殖は原則としてクローンを作る。」
単細胞生物の細胞分裂は当然クローンとなります。有性生殖をするまで群落はひとつの
クローンなんです。
その一例が「 竹林 」なのです。( 竹=イネ目イネ科 タケ亜科 )
竹は地下茎で増えていきます。竹の子供は 筍 ( たけのこ ) ですが 他の植物のように
花が咲き実を結んで種が落ちて そして次の新しい芽がでるー有性生殖ーのとは違い
地下茎から直接生えてきていますー無性生殖ー。つまり クローンなんですよ・・・!
マダケの場合 一本の竹の寿命は約20年です。20年経てば竹は枯れて死んでしまいま
すが それまでに次々と筍が生えて新しい竹をつくっています。これが竹林ですよね。
しかし この竹林にも寿命があります。まずは筍が生えなくなり なんと竹林全体が
一斉に花を咲かせます。
無性生殖だった竹林が 最期に開花することでオシベとメシベが交配をして実を結び
種ー有性生殖ーとなって新しい竹林を作る準備をするのです。そして一斉に枯死する
のです。この周期は120年と言われています。これを「 クローン寿命 」と言います。
昔から「 竹の花が咲くと不吉 」と言われていますが 120年に一度咲く花を見てみ
たいですよね。
一方動物では 単細胞の原生動物「 ゾウリムシ 」がクローンです。一個の細胞で
一つの生物なわけですが 細胞内には大核 ( 栄養核 ) と 小核 ( 生殖核 ) が存在して
います。この一個の個体が分裂して増殖していきます。しかし この分裂増殖も
500~700回で分裂を停止します。これも「 クローン寿命 」なんですね。
細胞分裂の停止の仕組みには「 テロメア 」が関与しています・・・「 テロメア 」
については 私のブログ ( 2009.11.29 ) の " テロメラーゼ " を参照して下さい。


このように 科学的技術分野での「 クローン 」が 倫理的や技術問題として取り上げ
られていますが 自然界にも様々な ( 西洋タンポポも一例 ) クローンが存在しています。
そう言えば iPS細胞の研究で京都大学の山中 伸弥 教授が 今年度のノーベル医学・生
理学賞の候補にあげられていますね・・・これも私のブログ ( 2009.10.25 ) の「 バ
イオテクノロジーと再生医療 」のページをご覧下さいね。


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  120年に一度見ることができる「 竹の花 」です。自然界の仕組みは不思議がいっぱいですよね !
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by m-kanbara | 2010-10-04 17:20

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