僕の魔法の黄色い靴

「 メタボリック・シンドローム 」の新しい診断基準

厚生労働省は ・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの「生活習慣病」が増えており これらは
食生活の見直しや適度な運動などで予防できることが分ってきているため このような背景をもと
に 医療制度改革において 平成20年4月から 健康保険組合・国民健康保険などに対し 40歳以上
の加入者を対象としたメタボリック・シンドローム ( 内臓脂肪症候群 ) に着目した健康診査=
「特定健康診査」および 保健指導=「特定保健指導」の実施を義務付けています。

        定期健診や人間ドッグで 腹囲測定をしていますよね。
健診結果のとき「メタボですねー!」とか「メタボ予備軍ですよー!」とか言われませんか?

実は この「メタボリック・シンドローム」の診断基準は 国により異なったり また 我が国では
日本肥満学会 ( JASSO ) が提案した診断基準にも問題点があるようなのです。
要するに 科学的に確立した概念ではないということなのです。

「メタボリック・シンドローム ( metabolic syndrome )」・・・とは 内臓脂肪型肥満 (内臓
肥満・腹部肥満 ) に 高血糖・高血圧・高脂血症のうち 二つ以上を合併した状態をいいますが
2005年に アメリカ糖尿病学会 ( ADA ) と ヨーロッパ糖尿病学会 ( EASD ) は 診断基準も症候
群と称するに足る科学的根拠がないとして 以下の8項目の問題点を指摘する共同声明を発表
しています。
1. 診断基準が曖昧で不完全である。基準値の根拠が説明されていない。
2. 糖尿病を含む価値は疑問がある。
3. インシュリン抵抗性が共通の原因かどうか不確かである。
4. 他の血管危険因子を含むか除外するかの明確な根拠がない。
5. 心血管疾患の危険度は含まれる個別の危険因子によって様々である。
6. 心血管疾患の危険度は各危険因子の総和以上ではないと考えられる。
7. この症候群の治療は各成分の治療と同じである。
8. この症候群の診断の医学的価値が不明確である。
この 共同声明が発表されてから現在まで メタボリック症候群診断の是非が論争されています。

そこで注目すべき内容が「血液中の AIM 濃度値」なのです。
東京大学大学院医学系研究科「疾患生命工学センター」分子病態医科学教授 : 宮崎 徹 先生は
血液の中にあるタンパク質「AIM」が 動脈硬化を促進することを発見したのです。
「AIM = Apoptosis Inhibitor of Macrophage」は 脂肪の元となる「脂肪酸」を糖から合成
する酵素の働きを抑制する効果があるのだそうです。
Apoptosis = プログラム細胞死 ( おたまじゃくしがカエルになるとき尾がなくなるのは これ )
Inhibitor = 阻害物質
Macrophage = 生体内に侵入した細菌などを捕らえて消化する細胞
宮崎 徹 教授は「アポプトーシス抑制因子 AIM の機能抑制による メタボリック症候群の新しい
予防・治療法の開発をされています。」そして この AIM の血液中の濃度の測定値が 科学的
根拠に基づいた「診断基準」になるのではないかと私は考えています。
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by m-kanbara | 2010-11-28 23:36

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