僕の魔法の黄色い靴

労災の認定を求めた人の件数から視る「 心の病 」・・・とは ?

7月30日 朝日新聞・朝刊の「 心の病対策 悩む職場 」ー 増えるうつ 労災請求は過去最多 ー
という記事に着目してみました。
過労などで うつ病 になるなどして 平成21年度に労災の認定を求めた人は 1136人と過去
最多であるという。( ちなみに平成16年=524人・平成18年=819人・平成20年=927人 )
記事では ネスレ日本 の会社としての メンタルヘルス への取り組み ( 臨時職員・派遣社員含 )
や 味の素 の復職支援での再発防止対策が紹介されています。
着目は「 ー 増えるうつ ー 」という記載です。「 うつ病 」とは記載されていませんね。
かつて我が国では ドイツ精神医学が主流で 精神疾患を「 外因性・内因性・心因性 」と
原因別に分類し うつ病は「 内因性疾患 」に分類されていました。
現在は アメリカの操作的診断基準や世界保健機関の統計基準分類を用いた診断基準がなさ
れています。操作的診断では 原因を問わずに症状別分類で診断されるのです。
                  < 参考 >
DSM = Diagnostic and Statistical Mental Disorders ( 精神障害の診断と統計の手引き )
アメリカの精神医学会が定めた精神疾患に関するガイドラインで最新版は2000年発表
DSM-IV-TR ( ' Text Revision ' of the DSM-IV ) です。

ICD = International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems
( 疾病及び関連保健問題の国際統計分類 ) 世界保健機関 ( WHO ) により公表された 死因と
疾病の国際的統計基準分類で最新版は第10版で2007年発表 ICDー10 です。

うつ病とは・・・気分障害の一種で 抑うつ気分や不安・焦燥 精神活動の低下 食欲低下
不眠などを特徴とする精神疾患です。
従来の診断では「 脳の病気 = 脳内物質の不足が想定されるうつ病 」と「 こころの病気 =
神経症などによるうつ状態 」とに分類されていました。
現在では 上記の「 診断基準 」を用いることが多いため うつ病は 脳と心の両面から起こる
とされています。
加えて 「 こころの科学 ( 日本評論社 ) 135」特集企画 : 職場復帰 によると「 昨今は
うつ状態を呈している場合 他の精神障害や疾患が明確でないと " うつ病 " と診断される
ことが多い 」と記されています。たしかに 精神医学領域の診断は 検査結果などからの
エビデンス ( 根拠 ) が得られにくいこともあり 操作的診断基準による診断が一般化して
いる理由だと思います。

最近話題の「 ひきこもり や 社会適応障害 」「 ストレス障害 」「 PTSD = 心的外傷性
ストレス障害 」「 虐待 」・・・なども うつ状態を呈している場合が多いですね。
このような場合も 多様的・広域的に「 うつ 」と診断される場合があるかもしれません。
従来言われた「 几帳面・仕事熱心・完璧主義・神経質・・・」などの病前性格に起因
する「 うつ病 」だけでなく 人格的未成熟に起因する「 うつ 」も含めて「 悩む職場 」
ー 増えるうつ ー としたのではないかと感じました。

この新聞記事により「 病める社会 」を強く感じ取ることができました。
「 当世のうつ病事情 」は多様化し変貌化しているのは間違いない様です。

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by m-kanbara | 2010-08-01 01:05

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